「でも、本当にお子さん達来てくれて
良かったなぁ。
来なかったら話が着かない
とこでしたもん。」

カンファレンスルームを施錠して
勝手に「方針検討中」なんて札を
下げながら私達3人は
のんびり缶コーヒーを飲んでいた。

「あれは、柏木のおかげかな。」

っと大和先生がにやにやしながら
柏木の方を見た。

「えっ?」

っと柏木の方を見ると、柏木は顔を
真っ赤にしながら

「お、おれは別に・・・。」

っと下を向いてしまった。

「花菜が長男に電話した後、
病棟に今度は長女から
電話が来たんだって。
でも、花菜が帰った後だったから
事情を知ってる柏木が電話に出て
長女のこと説得してくれたってわけ。」