仕事上手(?)で恋愛下手(!)

「花菜。何食べてるの?」

っと私のおでんお皿を覗いて何かを食べたそうな顔で
見ていたので、

「先生。お鍋の中の方が温かいですけど、
良かったら召し上がりますか。たまご。」

っと言うと先生は本当に嬉しそうな顔で笑ってくれた。

「ありがとう、花菜。
それにしても良く分かったね。オレが卵狙ってたって。」

っと先生は卵を頬張りながら言った。

「こいつ、異常に空気を読むトコがあるんすよね。
たまにやりすぎて、怒ってやる位。」

(なんだ、異常に空気読むって?
それにしても…あれっ?)

自分の左膝に違和感があった。
すごく、くすぐったいような感覚だった。

「それだけ、優しいんだろうな。花菜は。」

っと言った先生は運ばれてきたビールを
左手で持ち、使っていない方の右手で
私の左膝を触っていた。

これだけは主任にバレてはいけないと
私は必死に平静を装った。