仕事上手(?)で恋愛下手(!)

「大いに悩め。
若者よ。」

っと言って、主任は席を立った。

冷めかけてしまったトマトを口に含み
その美味しさに浸ってぼんやりとしていると

誰かが隣りに座ってきた。

凝視するなんて失礼なのでもちろん
見たりはしなかったけど、
カウンターは他も空いてるんだから
そっちに座ればいいのになぁとは
思っていた。

「すいません。
次はこっちの山形の辛口方のお酒を
冷やで一合下さい。」

カラになった徳利を振っていると

「徳利振ったってお酒出てこないよ。
それにしても花菜は日本酒も飲めたんだね。」

(え?)

ココにまず来ることはないだろうと思っていた
人物の声がした。