「先生、いないんだ。
寂しいなぁ…。」

っと気付かずポロっと口から出てしまった。
陽希君の時もそうだったけど、
寝る時は一緒だったのに
朝起きていないことはこんなにも
刹那くなるんだっと思う位寂しかった。

「とりあえず、お風呂入ろう。」

っとひとりでゆっくりお風呂に
入ってみたけど、
やけに広さだけ際立って
心にぽっかりと穴が空いたような
ヘンな気持ちになった。

(好きって言われたわけじゃないけど、
短期間で2回もお持ち帰りかぁ。
軽い女って思われただろうなぁ。)

なんてことをしみじみと考えてしまった。

「仕事頑張ろう。」

また、自分を奮い立たせるように
呟いた。

(期待しない。
身体の関係からの発展なんて…。
好きにならない…。
恋愛にすがらないオンナになるんだ。
気持ちを揺さぶられて
何もできなくなるなんて、こりごりだ。)