「・・からかわないで下さい・・っ」
恥ずかしい。
私今、きっと顔赤いよ。
「いや、あの・・ごめん・・。なんか、昔から図星のときと嘘ついてるときに唇噛むとこ変わってないな、と思って」
・・・え?
「・・・なんで・・・」
私のこと、覚えてくれてたの・・?
まだ、拓馬の中に私はいるの?もう忘れたんじゃないの・・・?
「私のこと・・覚えてたんですか・・・」
それだけのことなのに、私の胸は締め付けられる。
もう、好きじゃないのに。あの時の感情が湧いてくる。
静まり返った廊下に、私の心臓の音が拓馬に聞こえてしまわないか、凄く不安だった。
「郁、あの「先生、説明はこれだけですか?」
一緒に、居たくないよ。
私、きっと好きになってしまう。
拓馬のこと、もう一度好きになっちゃう。
「え、・・ああ・・・」
「じゃあ、私は教室に戻りますねっ」
