「・・・職員室の前の棚に・・この棚に、日誌があるから、朝取って行って。で、帰りは次の日直に渡してくれればいいから。棚に返却物があったら、日誌と一緒に持っていって」
この学校に来たのは、初めてだというのに、スラスラと説明していく。
・・・付き合ってたときから、記憶力いいもんな・・・。
別れてから、まだ、一年しか立ってない。
・・てか、別れたって言うんだろうか。
“付き合ってた”っていうのも、間違ってるんじゃないかな。
遊び・・だったんだし。
「・・・ってことだから。いい?」
あ、ヤバイ。
全然聞いてなかった。
まあ、やってけば分かるよね。
「はい、わかり「聞いてなかっただろ」
ギクッ。
肩が、僅かに揺れる。
「いえ、そんなことな「嘘つき」
え?と首を傾げると、ククッとくぐもった笑い声を出した。
・・・笑い方、変わってない。
