怯えた目で拓馬を見ると、私の首筋に顔を埋めた。
皮膚を吸い上げられ、それと同時に、首筋に痛みが走った。
「た・・くまっ!やだ、やめてよぉ・・っ」
たまらず、涙を零すと、ハッと我に帰った拓馬が私から体を離した。
いきなりの拓馬の行動に、不安が募る。
こんなこと、今まで無かったのに。
無理矢理することはなかった。
しても、キスまでで。
『高校生になったら、郁が欲しい』って言ってたのに。
「拓馬・・?」
拓馬の腕に触れようとすると、パシンッと虚しく、私の手は振り払われた。
「たく・・「うるさいんだよ!」
もう一度名前を呼ぼうと、声を張り上げて叫んだ。
こんな、拓馬を見たのは初めてだった。
「え・・・」
「お前さぁ」
お前と呼ばれるのも初めてだった。
「気づかなかったわけ?」
「なにが・・」
この状況すら理解できていない私に、わかるはずもなかった。
首を振ると、ハッと馬鹿にしたように私を笑った。
「お前なんて、所詮遊びだったんだよ」
もう、何も聞きたくなかった。
