秘蜜。


「だから、ああいう先生になりたいな、と思って・・。

だから、そういう大学に今行ってるんだ」

「そう、だったんだ・・・」

大学に行ってたんだ。

知らなかったな・・・。

「・・・郁?」

「え、何?」

いけない、ボーッとしてた。

「・・・これからも、ずっと、一緒に居てくれる?」

「へ・・」

なんで、いきなりそんなこと・・・。

首を傾げると、フッと笑った。

「拓馬・・?」

「俺、絶対先生になるから。だから・・・いつか、高校を卒業したら、結婚して欲しい」

夢かと思った。

信じられなくて、頬を抓っても痛いだけで。

「返事は?」

「・・するっ。拓馬と結婚したいよ・・っ」

“約束”。


そう言って、指切りをした。






こんな、小さな約束は、守られることは無かった。