秘蜜。


・・・私、いつから、こんなに積極的になったんだろう?

「・・郁ちゃん?」

「・・・っ」

つい、掴んでしまった拓馬さんの服の裾。

恥ずかしくなって、手をぱっと離す。

・・・もう、ヤだ。

どうしよう。つい、引きとめちゃったけど、なにを言おうとしたんだろう。

グルグル回転する頭。かぁーっと顔が熱くなる。

「・・・えと、あの、今日は。

あり、がとうございました」

変なところで噛んでしまった。

プッと、笑うと、私の頭を撫でた。

触られたところが熱くなる。

「どういたしまして。こっちも楽しかったよ」

「・・・お礼、したいんですけど・・・」

口が勝手に動く。

・・・何も、渡せるようなもの、ないのに。

お菓子を渡すにしても、家にはジャガビーしか、ない。

「・・・あのさ」

焦る私に、恥ずかしそうに下を見る、拓馬さん。

「・・・はい?」

「お礼・・・あの、郁ちゃんの連絡先、教えてくれると嬉しいんだけど」

・・・え。

連絡先?