秘蜜。


「私、広武先輩の、二つくらい上だと思ってました・・・」

そういうと、目を丸くして、クスッと笑った。

拓馬さんって、よく笑うなぁ・・・。

「まさか、高三なわけないでしょ」

「すみません・・・」

「いやいや、なんで謝るの」

くすくす笑う拓馬さん。

・・・もう、なんか恥ずかしすぎる。

「・・・これ、どっち?」

「え?」

恥ずかしくて俯いているといつの間にか、もうすぐ家に着く、分かれ道まで来ていた。

・・・こんなに、歩いたっけ。

すごく、短かった気がする。

「えと、右です」

「そう」

右は、左に比べて、街灯が少ないから、ちょっと暗い。

「・・・この道をいつも通ってるの?」

「え、あ、はい・・・。こっちからのほうが、近いし」

「女の子なんだから、遠回りでも明るい道を通ったほうがいいよ」

やさしい言葉をかけてくれる拓馬さん。

不覚にも、少し泣きそうになった。

・・・私って・・・馬鹿だな・・・。

最近、涙脆い。

情けないなって、思う。

「・・・はい」

しばらく、他愛のない話をしていると、もう、家が目の前にあった。

「あ、ここです」

「・・・そっか。じゃあね。また来て」