秘蜜。


大きい声を出しながら、笑う拓馬さん。

こんな顔もするんだ。

「そ、んなに笑わないで・・・」

恥ずかしい。

顔が熱を帯び始めたのが、鏡を見なくても分かった。

「くくっ・・・ごめ、はは、面白いね」

やっと笑い終えたのか、笑うのをやめた拓馬さん。

・・・もう、恥ずかしくて死ねる。

「面白い・・・って褒めてるんですか」

「うん。郁ちゃん、顔赤いよ?」

気にしていたことを指摘されて、さらに顔が熱くなった。

「ああああぁぁあ・・・もうやだぁ・・・」

心臓、バクバク言ってるし、顔は熱いし・・・。

もうだめ、死ぬかも。

「郁ちゃん、可愛いね」

・・・もう、死ぬ。

「可愛くなんて・・・っ」

「でしょぉ?可愛いでしょっ。
拓馬さんになんて、あげないんだからね」

ぎゅっと私を優しく抱きしめるユメ。

温かい。凄く落ち着く。

「夢乃ちゃん、郁ちゃんのこと、大好きなんだ」

「うん。ヒロくんより好きぃ〜」

そういうと、ユメは抱きしめる腕の力を強めた。

拓馬さんは、ユメの言葉を聞いて、ニヤリと笑った。

・・・あれ?こんな笑い方、するんだ・・・?

拓馬さんは、私たちの後ろ・・・のリビングの扉の方を見ている。

「・・・だって。広武」

その言葉に反応したかのように、ばっと私から体を離したユメ。

広武先輩が来たから恥ずかしいのかな?