秘蜜。



授業が終わり、ユメと足早に下駄箱へ向かい、靴をささっと履く。

どうしようかな。

何処かに寄って、何か買ってから行った方がいいかな?

手ぶらはちょっと失礼だよね・・・。

うーん、と唸っていると、私の前でユメが手を振った。

「郁、どした?」

「・・・いや、えと、あの・・・」

やっぱり、買って行った方がいいかも!

「ユメ、あのさ」

「別になにも持って行かなくていいよ」

・・・え。

どうして分かったの!?

じっとユメを見ると、嬉しそうに微笑んだ。

「郁の考えてることは、なんでもわかるよ」

「ユメ・・・」

じぃーんと、ユメの言葉が胸にしみる。

本当に、ユメ大好き・・・。

「さ、いこ」

「うんっ」

ユメの隣に並び、おしゃべりしながら広武先輩の家に向かった。