放課後の教室。
外はまだ明るい。
愛は帰る用意をしていた。教室には愛以外だれもいない。






「ふぅ、」

誰もいない教室に
1人きり…愛は少し淋しかった。
そこへ、誰かが教室へ入ってきた。


「竹内、どうしたん?」

竹内 一輝。
愛の親友、菜美が
好きな人。


「おぅ。愛は何してん?」

愛…。
何故か竹内は女子の中で私だけ下の名前で呼ぶ。
菜美にちょっと罪悪感。


「あのさぁ、その愛って呼ぶんやめてくれへん?周りから見て勘違いされたら困る!!!」


「はい、はい。ホンマは嬉しいくせに。」


「むかつく!」


愛と竹内はいつもこんな感じ。ケンカというか、じゃれあっているのと変わらない。