帰り道、松島くんのことが頭から離れられなかった。 伸に何を言おうか考えないまま乗り換えの駅に着いてしまった。 いつもなら伸に会えるから軽快に歩いていたが、今日は足が重かった。 下を向きながら歩いていたら人にぶつかってしまった。 「すいません!」 顔をあげるとそこには伸がいた―....