6年生、最上級生。
中学生まであと一歩。



あなたとは、他の男子よりもたくさん仲良くなって、一緒に帰ったり、遊んだり、よくおしゃべりしたよね。



6年生の8月31日。雨。


いつものように一緒に帰った。
でもその日はいつもと同じようにはいかなかった。




お互い顔を見ながら話してたから、水溜りに気づかなかった。


バシャッ


「あっ…」


「やっちゃったな。ウケる」


「ひどっ!!もう最悪だー!!」


「あっ!優奈危ないっ!!」


「え?」


振り向いたときには遅かった。


…全身ビチョビチョ。
車が猛スピードで通ったから水溜りを跳ねて私にかかった。

でも、真人もビチョビチョだった。


お互い、思いっきり落ち込んでから
思いっきり笑ったよね。