…え?

真理亜は呆然とした

肩を引き寄せたのは元暴走族遭裏朱のリーダー新巻修二だった

『金持ちのコイツに許嫁いるだろう、なにをそんなに騒ぐ必要がある!西天智困ってるじゃねーか!!』

と新巻は周りの生徒たちにたんかを切った

真理亜はチャンスだ!!と思い

『新巻くんのおっしゃったとおり私には許嫁がいます。しかし私はその方に恋愛感情を抱いてないのです。なので皆様誤解しないで下さいね』


そうさらりというと真理亜はそのばを後にした




(…でも何で新巻は俺のこと助けてくれたんだろう?)


そんな疑問が残るなか文化祭の準備が始まった


真理亜はコスプレ喫茶で着る猫耳メイド服と演劇でやる魔女っ子マリアの衣装を無理矢理試着させられた



いやになった真理亜は一人抜け出し屋上にきていた

『…ふぅ』

今日はもう疲れたと思ってため息をついていると

『あ、真理亜…』


聞き覚えのあるこえに真理亜は振り向く

『お前もサボりか?』

そう言って真理亜に近づいてきたのは朝助けてくれた新巻だった

『あっ、新巻くん朝は助けてくれてありがとう』

言いそびれた礼をいうと新巻は

『別にー西天智に好きなやつなんているわけねぇと思ったからさ(笑)』


とイジワルな笑みを浮かべた


真理亜が昔修二を殺った元ヤンの澪ということにきずいてないのか余裕があるのが腹立った真理亜は少しからかってやろうと新巻に言った


『失礼にもほどがありますわ。では、もし私が新巻くんのことを好きでいても信じてはくれないのですか?』

と冗談半分に


だか新巻は慣れていないのか顔を赤くして

『は、はははははぁあつ!!なに言って…人をからかうなぁ!』


と焦っている新巻の姿が真理亜は新鮮でもっといじめたくなってしまった


『私じゃだめ?』

上目遣いで涙目で瞳をうるうるさせ新巻に近づいていく


新巻は首まで赤くして硬直してしまった

真理亜はやりすぎちゃった★と思い

『冗談ですわ、本当になさるなんて新巻くん可愛いところあるのですね♪』


と笑顔で真理亜は去って行った


屋上に一人残された新巻は自分の心臓の鼓動をおさえるのに必死だった