先に帰ってて、だなんて。
あたしが家に真っ直ぐ帰るとでも、本気で思ってるのかな。
今まで、1度だってないのに。
放課後。
美羽と萌は部活だから、あたしは1人で図書館に来ていた。
家に帰ると、どうしてもメールや電話を待ってしまう。
でも、自分からはメールや電話も頻繁に出来ない。
重いとか面倒とか、思われたくないから。
女々しい自分の性格が、とことん自分を苦しめてるのは分かってる。
サッカー部のキャプテンを務める柊哉の大変さも、理解してるつもりだった。
それでも1ヶ月も放置されたら、弱気にもなるでしょう?
そんな状況下の、不審なメールはやっぱり痛い。
放課後の図書館の目下には、サッカー部が練習している。
怒号を響かせてグラウンドを駆け回るキャプテンは、眩し過ぎる。


