雪降る場所で、僕等は。



それと柊哉は、倒れて運ばれたのは単なる寝不足だという事も伝えてくれた。

一緒にいた海斗君が、事を大袈裟にしただけだったらしい。


そんな話には、ついつい笑ってしまったけど。


「俺、愛波に告られて、初めは軽い気持ちがなかった訳じゃないんだ。フリーだったし……愛波、可愛かったし」


最後に。

そう前置きして、柊哉は話し始めた。


「つき合っていくうちに、愛波が好きになった。けど愛波、俺は部活ばっかで、やっぱ不安だったと思う」

「……っ…」

「だけど、愛波が好きだっていう気持ちは、未来永劫変わらないから」


バカだなぁ、かっこよ過ぎだ。


「これからは、信じてほしい」


ストレートな柊哉の言葉。

2回、大きく頷いたあたしの目から涙が零れた。


「柊哉じゃなきゃ、ダメ」


こんなの、初めてかもしれないね。

でも、素直に伝えることって、何よりも大切だったんだ。