◎Side 愛波


明後日は2学期の終業式。

おまけに言えば、クリスマスイブ。


そんな日の午後。

あたしのケータイが白く光った。


『愛波ー?あたしさぁ、萌ん家に来てるんだけど来ない?』

「行く行くっ!すぐ準備するから待ってて〜」

『愛波ぁ〜〜!萌も待ってるからねぇ』


美羽からの着信が入って、あたしは明るくOKした。


美羽のケータイの後ろから萌の声がして、思わず笑顔が零れた。


あの子たちといれば、悶々と考えることなんかないよね。


あたしはさっそく、支度を始めた。