サブディスプレイに、予想通りの名前。


【新着1件:宮崎愛波】


安っぽく光るアイコンにイラっとする。


姉ちゃん……母さんに似て勘だけは鋭いから、また何だかイラっとした。


「まぁ、もうあんたもガキじゃないし。ね、彼女カワイイの?!」

「余計なお世話だっつーの!」

「あ、彼女って認めたー」

「〜〜〜っ!!」


くっそー、ムカつく。

溜息をついて、力無く座り込む俺に、姉ちゃんは喉の奥で笑った。


「あたしから、柊哉くんにアドバイスしてあげる。もし自分に彼女がいた時に、友達だと思ってたコから告白されちゃったら、どうすればいいか」