しばらく海斗とメールして、明日近所の公園でサッカーする約束をした頃には、既に日付は変わっていた。
そこから風呂に入ると、家族もすっかり寝てしまったようで、俺はこっそり寝る支度をする。
「……あれ、柊哉、まだ起きてんの?」
「姉ちゃんこそ、寝たかと思った」
「寝てたわよ。でも、あんたのケータイの音で起きちゃったの……ほいっ」
「うわっ、あっぶねーよ!」
あくびしながらケータイを放り投げた姉ちゃんにちょっと文句を言うと、何やら視線を感じる。
見るとニコニコ……いや、ニヤニヤして何か言いたげな顔をしていた。
「……何だよ」
「別に〜?ただ、さすがあたしの弟っていうか、モテモテでムカつくっていうか」
「はぁ?」
怪訝な表情も束の間、俺はハッとして受け取ったケータイを開いた。


