◎Side 柊哉


夜、また愛波にメールしてみた。


陽菜に告られたからじゃない。

ない……訳ないだろ。


つーか、デジャヴュ。

俺はいつも、他人に言われなきゃ進められない。


「……情けねーな」


残念過ぎる独り言。


愛波と帰れないのはいつものことだし、今に始まった事でもない。


ほんと、何やってんだろー、俺。


結局何事もなかったように部活に戻ったけど、一切集中出来なかった。