「ハイ!柊哉、飲みなよ」
「おー、サンキュ」
タオルとペットボトルを受け取り、俺は枯れそうな喉に液体を流し込んだ。
12月のくせに、こんな汗かくとは思わなかったな。
一気に半分程飲み、一息つくと、陽菜がクスクス笑っていた事に気づいた。
「……何笑ってんだよ」
「あははっ、だって分かりやすくイライラしてるんだもん。可笑しくって」
長い髪を纏め、爽やかな笑顔を振り撒く陽菜に、俺もつられて笑う。
「はは、バレたかー」
「うん。バレバレだよ〜?たぶん海斗あたりも気づいてるよ」
「あー……まじか」
「……何かあった?」
「陽菜にも部活にも、関係ないんだけどな」
ふっと鼻で笑った俺に、陽菜は無言で首を傾げた。


