チーンという聞きなれた音がすると、そこはもう5階だった。 私はエレベーターから降りると、部屋の番号を書いた紙を慌ててポケットからだして確認した。 「えっと……ここか」 私は早く帰りたくて仕方なかった。 そして帰ってふて寝してやる! 私が明らかに高級感を醸し出しているドアに手をかけた。