俺がいなくてもいいんだ。

あいつは、楽しいんだ


「ぅあああっ!!!」


大声を出した。
近くのばばあが
「君、うるさいよ」
と、俺にぶつかる。

「…すいません」



我に帰った俺は、
そのまま地べたに座り込む。

「はぁ…授業ばっくれちまった…」




心のつっかえがとれない。

再び、悠と佐倉の楽しそうな笑顔がよみがえってしまう。

「…なんで…?」






「なんで俺じゃないんだよ…」