「そっかぁ…いないのかぁー」
沙柚が少し寂しい顔をした。
可哀想だと思ってるのだろう。
「私はいるんだ!じつは」
「そっか、皆恋するんだよな」
「佐倉、知ってるだろ?」
「ん、ああ」
「いい子だぞー!可愛いしね」
…それは誰よりも知ってる。
今更そんな態度見せんなよ……
「悠くん!今度あわせてね!…佐倉さん」
「もちろん」
「…じゃあ、私行く」
「まだマックにいるんだろ?」
「うん♪よかったらまた!」
「うん。りょか(^-^)/」
沙柚と別れて、
悠とふたりになってしまった。
今なら俺は、
悠を嫌いになれるかもしれない。
「沙柚ちゃん?いいこだなあ」
「俺の友達に悪い奴はいねーし」
「ははっ…そーだな」
悠と交わした会話は、
この会話ひとつだった。


