微妙距離恋愛



「お待ったせん♪悠君?だっけ?」
「あ、うん。悠だよ」
「いきなりごめんねー」
「大丈夫!心配しないで」


どうやら沙柚は、
東高校に行ってるらしい。

「でもね…ヒロみたいにね…優しくておもしろい男の子なんていないの」



遠い目で見た沙柚の顔は、
とても大人っぽくて少しドキッとした。


「悠くんは…好きな人とかいる?」
「え、俺?…いるよ」
「は!?きいたことねぇ」
「言ってねーもん」
「どんな子なの?」


悠は優しい目で空を仰ぎ見る。

「いつも図書室にいて…
本読んでるときだけ…楽しそうで」


…え


「なんか…何かわからないんだけど…
守ってあげたくなる感じ」


悠、それって









「佐倉…栞っていうんだ」













…佐倉