苦く甘い恋をする。

「だから、何?」


私はヤツの手を振り払いながら、腰に手を当てた。


「手を抜かないで」


「……え?」


鳩が豆鉄砲を食らったような顔。


「私、手を抜く男って大っ嫌い。仕事はもちろん、セックスも」


腰に当てた手を外し、一歩足を引いてから、腕組みをしてヤツを見上げる。


「勘違いしないでよね。アンタが私を抱くんじゃない。アンタに私を抱かせてあげるの」


顎をツンと突き出し、それから、いつも言っているフレーズを口にした。


「私を誰だと思ってるの?」