私は目を見張りながら長谷川くんの顔を見上げた。


「ヤベ、語りすぎたか? 寒すぎ」


長谷川くんは私の頭から手を離して、ブルブルッと震えた。


「いくら暖房入ってるからって、上半身裸は……。少しサービスしすぎたな?」


にこっと華やかに笑って、私に向かってウインクを落とす。


そんな顔が少年ぽくて、年に似合わない可愛さだったから、私は胸がほこっと温かくなるのを感じた。


自然と顔がほころんでくる。