苦く甘い恋をする。

「新藤とか、同期に頼まれたっていうのは、嘘」


「……はぁ?」


じゃあ、なんであたしにこんなこと!?


こんな……女のプライドをズタズタにするようなことをするの?


むぅっと唇を尖らせ、長谷川くんを睨み上げると……。


はぁ……と、大きなため息をついた長谷川くんは、片手を額にあて、天井を仰いだ。


「あー、もう、おまえ!! どこまでお嬢ちゃんなんだか……」


「ま……また私をバカにする気!?」