「ち……ちょっと待って!!」 神社から帰ってきてすぐ、私を抱き上げてベッドルームに向かった長谷川くん。 「あの……。待ってよ!! お風呂っ……」 焦る私を余裕でスルーして、長谷川くんは私をベッドに下ろすと、コートを脱いだ。 スーツの上着もネクタイも外してるけど……。 「ち……ちょっと!! 電気っ。電気っ。電気を消して!!」 「は? 別に誰も見ねぇだろ。ここ、30階だし」 「……いやいや。それだけじゃなくて……」