苦く甘い恋をする。

「俺、さ……」


「ん?」


「おまえを選んで正解だったかも」


「……ん?」


「だって、俺。おまえといると寂しくない。
それどころか……。
胸の中が、こんなにもあったかい」


そう言うと、長谷川くんは、私をキュッと抱きしめた。


「おまえを、さ。
朝までこうして抱いて眠れると思うと……。
嬉しくて涙が出る」