苦く甘い恋をする。

長谷川くんの心が……。


寒くないように。


寂しくないように。


ぎゅーっと、ぎゅーっと、抱きしめた。


「もし、それでもね。長谷川くんが離れたいって駄々をこねたら……。
私のおでこと長谷川くんのおでこ。
瞬間接着剤でくっつけちゃうよ?」


ぎゅっと抱きしめていた長谷川くんの体を離し、今度はおでことおでこをぐりぐりとくっつける。


「それでもいいの?」


「よく、ないな……」


フッと笑いながら長谷川くんは、シャツの前、胸のあたりをギュッと掴んだ。