苦く甘い恋をする。

「これからは、いつでも私がしてあげるよ」


「…………」


「長谷川くんが熱を出したら、ちゃんとそばにいて看病して……。
もちろん、こうして、おでこで熱も測ってあげる」


「…………」


「だから、もう。寂しくないよ?
ずっとずっと、一緒にいよ?」


「ん……」


「は……長谷川くんが嫌だって言っても、私。もう離れてあげないから」


「…………」


無言の長谷川くんを、私は更にギュッと抱きしめた。