苦く甘い恋をする。

ワイシャツの残り1つのボタンを外し、それを脱ぐや否や、それを私に向かってふぁさっと投げた。


まるで輪投げの要領で。


それは綺麗な弧を描き、私の頭にパサッとかかった。


くっ……前が見えない。


……じゃなくて!!


お子様って何!?


あまりにひどい扱いに、言葉もなくワナワナ震える私。


「シャワー浴びるけど、覗くなよ?」


くすくす笑いと共に、意地悪さを前面に押し出した声が聞こえ、次の瞬間……ワイシャツに覆われたあたしの頭を、長谷川くんはスルリと撫でた。