苦く甘い恋をする。

すると長谷川くんは、くすくすっと華やかに笑って、ベッドの淵に腰を下ろした。


「気になる?」


「……くっ……」


ムカつく、この男。


ニヤニヤと余裕な顔で私を見つめるばかりで、肝心な事を口にしようとはしない。


だから、コイツ、苦手なんだ。


私はニットの裾を引っ張り、頬を膨らませてぷいっと横を向いた。