「俺が好きなのは キミじゃない」 くっきりとしたパーツ。 かなり派手な顔を華やかに緩ませ、190センチ近くあるような長身の男が、私を見下ろす。 「だから、あまり期待されても困るけど?」 そんな言葉とともに、慣れた手付きで私を抱き寄せ、顔を斜めに近づける。 ふわりと香る男の匂い。 言葉と裏腹な、体温が上がる、情熱的なキス。