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「はぁ!?」
「だから、しばらく空いてる時間は俺についてきて」
「何で!?」
「シンデレラになってほしいから」
「またそれ!? 本当、意味わかんないんだけど……」
あたしは、持っていたタンブラーをごんっと机に置いた。
お昼ご飯に……と思って買ってきたおにぎりとおかずの入った小さいパックは、中途半端な状態でまだ残ってる。
ご飯くらい落ち着いて食べたいのに……。
篤の話が突拍子もなさすぎて、頭と体が上手く動かない。
「まずは、俺のやってることをちゃんと理解してもらうところから始めようと思って」
「何でそうなるの? あたしは“やらない”って最初から言ってるでしょ?」
そう言って、軽く睨みつけると、篤は息を吐き出してから口を開いた。
「美砂は、直感でいろいろ判断しすぎてるんじゃないかと思って。
昨日の信吾さんを見た時の反応もそうだったけど、美砂って少ない情報とかキーワードとかで、そのものに対するイメージを決めつけちゃってる気がするんだよ。
今“やらない”って言ってるのは、“シンデレラ”って言葉に対する拒否反応であって、実際の情報をしっかり見て、判断した結果じゃないはずだ」
真面目な顔でそう言われて、あたしは思わず眉間にしわを寄せた。
「それ、あたしのことバカにしてる?」


