好き そこまで口にしようとしたその時だった。 「倉田」 本宮君の顔がゆっくり近づいてきて あたしも目を閉じた。 「..な、雛!!!」 肩を激しく揺すられて、重たい瞼をなんとか開くと。 あれ?どうして? 何で? 「航ちゃん?」 あたし、さっきまで本宮君と一緒だったのに。 いつの間に本宮君が航ちゃんになっちゃったんだろう?