いつの間にか本宮君の視線があたしに集中していて。 そのまっすぐな視線にあたしはどうすればいいか分からなくて 咄嗟に視線をそらす。 「ちゃんと俺を見ろよ」 「でも」 「何で俺がお前に料理を教えてると思う?」 それって..どういう意味? 重なった手がぎゅっと握られて その手を見つめていると倉田、と優しく呼ばれた。 「本宮君..あたし本宮君の事が..」