「いいか、この牛乳の分量がカギになるんだ」 「この、くらいかな」 少しずつカップに入っている牛乳をボウルに注ぎ入れる。 「そんな勢いよくやったらダメだ」 そう言って本宮君の手があたしの手の上に重なる。 「あ、本宮君」 初めて触れる手の温度に 感触に 心臓のドキドキが加速していく。 「倉田はこういうの、嫌?」 「え?こういうのって、..」