「雛のバカ」 嘘なんかすぐにバレるのに。 全くこの幼い幼馴染は昔から俺の事ばかり考えてくれるとこは変わっていないようだ。 でも、ただ一つだけ変わった事があるとするのなら、 雛には今好きな人がいる。 初めて知った、雛の好きな人。 そいつから教えてもらって作った料理を俺が食べる... うーん。 「俺も遂に親父の域に達したか?」 呆れながら独り言を呟いてリビングの電気を消した。