「いつでもいいけど、来週はちょっと仕事で忙しいし」 「そうじゃなくてっ!!」 「え?何?」 「何、じゃない!もういいもん」 「何だよ、何か言いたい事あるのか?」 「何もない!!じゃあまたね」 くるりと反対を向いて歩きだす千鶴。 「送るよ」 「いいよ、一人で帰りたい気分だから」 「でも」 「いいから!!じゃあね」 結局千鶴は何を言いたかったのか分からないまま、 俺は黙って千鶴の背中を見送っていた。