あたしの声に本宮君が振り向いた。



「倉田、ここ図書室」





う、あたしってばまた…




足元を見つめると、誰かの靴が視界に入った。



ふっと顔を上げると



整った顔がすぐ近くにあって。


視線がぶつかる。


「借りるんだろ、その本」


「え!」