ここの図書室にいるの、みんな女の子ばっかりなんですけどっ!


「女子率高っ!」


思わず出た言葉に


「今日は特別なのよ」


智恵美が悪戯っぽく笑う。


何で特別?


不思議に思っているあたしを無視して智恵美の足は進んでとある場所で止まった。



「ここって」


「そ、お料理コーナー」


お料理コーナーって..


「あんた知ってると思うけど、うちの卒業生に有名な料理研究家がいるの知ってる?」


「料理研究家...?そういえば聞いたことあるかも」


「そう、で、その人が活躍してるからって事で最近図書委員会でも
その人の本のコーナーを作ったのよ」


へぇ