生まれた時から既に航ちゃんはあたしの傍にいて。 ずっとお世話してくれて、面倒みてくれて。 そんな人に恋愛感情なんて抱くはずない。 「はぁーーー。まぁいいわ。冗談はこれくらいにして、一体何があったの?」 冗談? 一体何処から何処までが冗談? まぁいいや。 「それがさぁ人には向き、不向きがあるんだなぁと思ってみたりしてさ」 「はぁ?なにそれ、意味わかんない」 「昨日ねっ!あたししょうが焼きを作ったの!」