時間はあっという間に過ぎて行く。 気がつけば夕方になっていた。 ピンポンと同時に千鶴さんが玄関のドアを開ける。 「こんばんは。千鶴さん」 「ケーキ買ってきちゃった」 悪戯っぽい笑顔を浮かべる千鶴さん。 その笑顔にちくり胸が痛くなる。 「今お茶いれますね」 「ありがとう」 相変わらず、綺麗だ。 大人で、優しくて。わたしにないもの、たくさん持っていて。 そんな人に惚れない人いないよね。 わたしが男でも好きになってたもん 「どうしたの?」