「航ちゃん?」 「なぁ雛。俺さ」 一瞬そらされたかと思った視線がまたぶつかる。 航ちゃんが私に一歩近付いた。これ以上はだめ。 頭の中で警報が鳴る。 私が距離を取ると航ちゃんは小さく息を吐いて リビングから出て行ってしまった。 千鶴さんとの間になにかあったのかな その時の私はその程度くらいにしか思ってなかった。