稜君と別れて部屋に着いた。


「ただいまぁ」


しんと、静かな部屋の中。

そっか。航ちゃんは今日、帰って来ないんだっけ。

電気をつけて、布団にごろんと転がる。

思い出す、今日の事。

首元に手をあてた。

稜君からのプレゼントはネックレスだった。
可愛い、ハートのマークのネックレス。

稜君、これ買うの死ぬほど恥ずかしかったらしい。

だけどつけた私の姿を見たらそんなの吹っ飛んだって、またキスをしてくれた。