今日公開されたばかりの映画。
SFアクションなんだけれど、恋愛もあって。
決して結ばれてはいけない宇宙人のサムと、人間の侑子が様々な
人種の違いから衝突したり、地球戦争まで勃発したり。
ハラハラ、ドキドキの映画だった。
「どのシーンが良かった?」
「わたしはね。侑子シーンにじーんときたかな」
「あぁ、確かあのシーンだろ?これ以上は近付けないというサムに
侑子が言うっていうやつ」
今でも一言一言思い出せる。
「あなたがどんな境遇だろうと立場だろうと、私にとってそれは小さな事で。
あなたの中に少しでも私がいるのなら、私は全力であなたを幸せにする」
女の人って幸せにしてもらうんじゃないのかなって思ったけれど。
でも好きなら相手の事を幸せにしたいというのは誰でも思う事だもんね。
「昼飯にしようか」
「うん」
本宮君の手が一度触れた。それにわたしは力を込めて握る。
いつになったらちゃんと本宮君とこういうことするの、慣れるのかな
「雛」
「ん?」
「お前、俺の顔見過ぎだから」
驚いて見上げれば、いたずらっぽく言う、本宮君の顔。
見てたの、バレてたんだ..


